あれは確か昭和五十二年やったか、趣味もないお年寄りがたくさんいるから健康教育をしてほし い、と市の教育委員会から頼まれてなあ。何とかせなあかんと思うて、「さびおとしクラブ」のメンバーがお年寄りを三十人ほど集めて、市民体育館で体操を始 めたんや。ウォーキングやらジョギングもしとったかなあ。

 あるとき、「紙風船でバレーボールをしてみよか」という声が出て、バドミントンのネットを張ってやってみたんや。そうしたらみんな一生懸命にプレーして なあ。楽しい楽しい言うて、すごく盛り上がったんや。そのうちに六十人くらいに増えてきてな、九人対九人でやりはじめたんや。でも、紙やからすぐに破れて しまう。そこで今度はビーチボールですることになってな。二年くらいはビーチボールでやってたかなあ。そんなとき、誰が依頼したのか今のゴム製のボールが 開発されたんや。破れんし空気は入れんでいいし、ほんまうれしかったわ。

考案者の一人 出口良平さん(94歳・高塚)
 この機会に少しはルールを決めようということで、五回でボールを相手に返すことと、六人対六人 でやることを決めたんや。週二回やったけど待ち遠しかったなあ。

 しばらくして、県内の老人会の会長らを小浜に集めてソフトバレーボールの講習会を開いたら、こんな楽しいことはないと各地でやり始めたんや。こうして県 内に広がり、また全国からも問い合わせがたくさんあってな。あっという間に全国に普及していったんや。
[広報おばま 平成14年8月号 より]

[昭和52年10月27日付 福井新聞より] [昭和61年10月17日付 福井新聞より]

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